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ブログを移転して心機一転。 二次創作の小説の公開や色んな感想を気の向くままに書いています。
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紳士同盟†の最新刊が出てたので購入。
種村先生の作品はジャンヌから欠かさず買ってます。
妙にツボにハマります。何気なく買ったらついつい全部揃えてしまったという
私のような人もいるのではないでしょうか。

しかしこの6巻、評価は賛否両論。どちらかと言えば否の方に偏りがちか。
言うまでもなくまおらと真栗のことででしょう。
仮にもりぼんで堂々とBLを晒すなと。
でもちょっと待って、もう一度考えてみよう、と言う事で、
6巻の感想と考察織り交ぜたものを。長文必至。自己論理展開につき注意を。

+ + + + + + + + + +
議論の中心にあるのは、「真栗とまおらがくっ付いた」、このこと。
男と女ならよかったけど、二人は男同士。そりゃアナフィラキシー起こす人もいるでしょう。
でもでもちょっと待った。

まおらという人物
生物学的上は男、心は限りなく女の子に近い。オカマというよりも、純粋に女の子に近い。
性同一性障害とはまた違うが、どこか女の子の素養を持って生まれてきたことには違いない。
でも男。男としても面も持っている。「由貴」や郵便屋さんとしての面がそう。
だけど、どちらも灰音限定。灰音以外の人間に男としての顔を見せたことは、実はない。
あえてあるとすれば選挙中の期間なんだろうけど、アレは本気で皇帝になって、灰音を守ろう、
そのために男に戻ろうという決意の表れなのだと思う。
けして大衆の注目を集めるために男装したわけではない。
「灰音のためなら男に戻ってもいい」という発言もしている。男言葉に戻る、または男の部分を利用するときは
大抵灰音絡み。これは、灰音を恋愛対象として考えたとき、男でなければいけない、また、彼女のためなら「男」に戻ってしまっても構わないとまおらが考えているからだと思われる。
まおらにはそれほど灰音が魅力的に見えた。自分を重ねていたこともあるからだし。

灰音関係は置いておくとして、まおらは果たして男か女か。
……”女”なのである。少なくとも、作者はまおらを一人の恋する”女の子”として扱っている。
まおちゃんは女の子。身体はともかく心は完璧に女の子。これが前提。

色んなアレルゲン
しかし、身体は間違いなく男の子である。しかし、それに何の問題があろうか、と私は思う。
ここで断っておくが、私は(二次創作をしているという大枠には当てはまるが)腐女子ではない。
BLマンセー、神アレ・ユリアス大好物!とかいう人間ではない。
あまり好きではない部類である。友人にそういう人間は何人かいるが。
二次創作でこういうカップリングを組ませたがるのは、描く側、読む側の快楽のためである。
この場合はどうだろう。種村有菜の快楽のため?そうかもしれない。彼女が同人に手を出していることは周知の事実である。
でもこの場合は違う。BLが成立するのは、どちらも”男”として描かれている人物同士であって、
身体は男だけど明らかに”女”として描かれているまおらと真栗は違う。
(腐女子系サイトでよくある女体化も、元が男だから成り立つのであって、
元々女ならカップリングを組ませようともしない、というか、
好きな男子キャラに女が近づいたら迷うことなく中傷を浴びせる人もいる。女体化でもない)
「身体は男だけど心は限りなく女の子な、エキセントリックな人物の一途な恋愛」を描きたかったのではないかと思う。
……ぜーんぶ推測ですが。

恋愛、というか物語には弊害があり、それを主人公なり登場人物なりが乗り越えていくのだが、
まおらにとっての弊害は男ということじゃないでしょうか。
読者が「気持ち悪い」と思って退くその弊害も、彼女の生物学的な性別が男、ということに起因すると考えます。
だけど、どうして男で悪いのか。
あー、モニタ見てる皆さん、画面を切り替えないで。
まおらが女の子だと認められない、まおらと真栗の仲を気持ち悪いと言ってしまうアレルゲンとは?

1.腐女子気持ち悪い
これに関してはぶっちゃけ何も言えない。

2.だって結局まおら男じゃん、同性愛なんて異常。認められるか
軽く生命倫理の話になりますが、生物学的性で決め付けるのはどうか。
人には4つの性があります。生物学的性、心理学的性、性的嗜好、社会的性。
まおらは心理学的性と社会学的性において女性だと思われる。
性的嗜好については灰音の件があるので言い切れはしないけど、まあ男を好きになる傾向だろう。
ただし、真栗とは違ってまおらは一途なので、真栗以外は例え男でも見向きもしない可能性が高い。
本当に好きになってしまったのなら、性別は関係ない、バイセクシャルなのかもしれない。
どうしても生理的に同性愛なんて気持ち悪くて受け付けられないと言う人はいる。
まおらの場合は、男でも女でも関係ない、一人の人間を想い続けて、叶った、それでいいのではないかと思う。
木登りで落ちたときに受け止めてくれたのが「真栗」だったからであって、そこに性別は関係ないのだと思う。
もし真栗が女だったら、まおらはまおらにならずに由貴として成長していただろうし、
真栗が男で、真栗の横にいるには女になるのがいいと思って、女になったのだろう。
……問題は、真栗が男色に育ってしまったことだが。それが色んな捩れを生み出してリコール事件にまで発展する。
真栗に関しては、あんまり興味が湧かないので、今回はパス。
まおらに関しては、1巻から読み直すと真栗への感情が分かります。
あと、いかに女の子かってことも。
「(不毛だから)皇帝に恋なんてやめちゃいなよ」は灰音へのセリフにも見えますが、
真栗への、そして『皇帝に』の部分を抜かせばまおちゃん自身へのセリフ。
4巻なんか完全に乙女ですね。顔立ちも相まって事情知らない人に見せたら乙女に見えるよ間違いないよ。

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